AYL HOTEL[UZU]

ALY HOTELは、倉橋島全体を“ひとつのホテル”と見立て、島に点在する空き家を一棟ずつ再生しながら、地域文化と暮らしを未来へつなぐ宿泊プロジェクトです。

かつて漁師旅館「渦潮」として賑わった建物を再生した一棟貸しの宿UZU。
木造の軽やかさと温もりを生かし、ALY HOTELの共通テーマである「アートスペースとしての宿」を体現しています。建物の窓際からは瀬戸内の海を一望でき、ゆったりとした時間の中で夕陽を眺めながら過ごせる、特別な場所です。室内にはアートや工芸の要素を織り込み、実際の風景と作家の描く風景、両方の“倉橋の景色”を楽しめる空間となっています。

また、漁師のまちとしての文化を活かし、地域との連携を重視しています。宿の1階には漁師旅館時代の生け簀(いけす)が残されており、地元の漁師たちと相互扶助的な仕組みを築いています。

漁師が生け簀を貸す代わりに魚を入れてくれる——
そんなやり取りが日常的に行われ、この場所の“地域の潤滑剤”として機能しています。宿泊者は、その日生け簀に泳ぐ魚を調理して味わうことができ、まさに「この場所でしか味わえない体験」が叶う宿となっています。UZUは、海とともに生きる倉橋の時間と風景を味わう場所です。


場所|広島県呉市倉橋町
用途|宿泊
設計・管理|株式会社スタジオモブ
ロゴ・サイン|kirin
撮影|exp 塩谷淳

2025|Hiroshima