一つずつ夢を形に[前編]

23/06/07

私が広島事務所にやってきてすぐのころから「ぜひ、取材させていただきたい人がおるねん」と、齋藤くんからよくお話は聞いていたのですが、なかなか機会がなく…。2年半越しの念願が叶って、ようやくお会いすることができました!つか矯正歯科の柄(つか)先生です。


◉前編
◉中編
◉後編


-このピクトサインめちゃくちゃ可愛いですね。

スタジオモブ齋藤:実はこれ、先生と一緒にデザインしたんです。僕のピクト作品第一号(笑)

-え、そうなの!?

先生:最初はトイレのサインをデザインしてもらってて、でも隣に同じドアがあるからこっちバージョンもつくれる?ってお願いしてね。

齋藤:やってみましょうと(笑)まだサインデザインをやっていない時だったから、素人の僕でよければと。

先生:ぜひやってや~、って。

-絶妙なバランスですよね。

齋藤:ね、いい感じになってるでしょ(笑)最初にいただいた先生からの要望として「キッズルームをつくりたい」「アートを飾りたい」というのがあったから、そこに置かれるサインがあまりにも武骨だといけないので、繊細なデザインを心がけました。

-女性のフォルムが「直角三角形」ってところがまたいいですね。

先生:可愛いよね。

齋藤:ふつうは整った三角形にするところを、相棒の男性が直立だったからそれに合わせてみようかと。

先生:でもね、本当は建築家さんなのにサインのデザインまでお願いしてしまって申し訳ないなと思ってて…。だから、あとで齋藤くんから「プロダクトの仕事に活かせたよ」って聞いて、あ、よかった~と(笑)

齋藤:プロダクトの仕事は、木のおもちゃを作っているSukima.さんとのコラボだったんです。福岡でポップアップストアを出店される際に声をかけていただいて、せっかくだからコラボ商品を作りましょうと。「例えばサインとか、どうですか?」って提案いただいたときに「オリジナルのサインありますよ!」ということで(笑)

-歯ブラシコーナーもまた印象的ですね。

齋藤:「シャボン玉みたいな照明にしたい」っていうお題でしたっけ?

先生:ここの設計は結構時間かかったよね。壁のデザインが最終的にナナメのパターンになったときに、丸いものが浮かんでいたらかわいいなっていうイメージがあったから「シャボン玉っぽい照明ができないかね?」って、相談して。

齋藤:そう、それで既成品を探していたらこの照明を見つけて、大小サイズ違いで吊るしました。

先生:それからあの本棚もね、

齋藤くん:事務所でつくったんよ。

先生:おもちゃとか絵本とか飾りものが置けたらいいねと言ってたんだけど、実際に施工業者さんに作ってもらおうとしたら結構高くなっちゃって。

でも最初の打合せのときに、こういう感じ可愛いね~って盛り上がってたから齋藤くんも「実現させたいね」って言ってくれて「それじゃあ僕たちで作ってみましょうか」って。

齋藤:DIYでつくっちゃった(笑)ちょうど12㎜シリーズで事務所の家具も作ってたから、その流れで作っちゃおうって。

先生:だから劣化させちゃダメと思って、メンテナンスも頑張ってます!

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