連載|建築って自由なんや 1/3 

17/03/18

 

モブが設立されるちょっと前のお話。

広島から出張で来福していたあっきーさんと立ち飲みしていたら、最近コンペを一緒にしている「相方くん」とやらがいるんだと。

 

その時に見せてもらったLINEのやりとりが、ちょうどコンペのためのユニット名を考えている、というもので、なんて相性のよい二人なんだ!?と、後輩からするとちょっと嫉妬しちゃうくらい、とても建設的で積み木のような会話でした。彼らの見ている世界が形になったらいいなーと、思えばその時からすでに私はモブファンだったかもしれないな。

 

建築を通して、これからの未来について考えている「TREES」さんより、これまでの二人についてインタビューいただく機会がありました。モブができる、もっともっと前のお話です。全編から一部抜粋をして、連載形式でお届けしていきます。たまーに、編集長の副音声が入ってくるかもしれませんが(笑)あしからず。

 

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①きっかけは曽我部さん

②STUDIO MOVE 誕生秘話

③+MOVE

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①きっかけは曽我部さん

>建築をやろうと思ったきっかけについてお聞かせください。

 

◎サイトウ

建築にのめり込むようになったきっかけは、実は二人とも同じで、みかんぐみの曽我部昌史さんです。

 

僕の場合は、大学の学部2回生の頃に、子供達と一緒に家を作ろうといったワークショプがあって、たまたま大学で建築系の部活に入っていたので、部として参加しました。事前に廃材組み合わせて小屋のフレームを組んでおき、子供たちが家から牛乳パック、卵のパック、段ボールなど持参して一緒に家を完成させよう!といった内容でした。子供たちは本当に自由で(笑) ここにバズーカがあってロケットが発射できてなーとか、思い思いにどんどん形にしてくれました。そのワークショップの主催がみかんぐみで、曽我部さんが巡回しながらコメントをしてくれるんですけど、子供たちの創作意欲を受けとめながら、これまた自由な発想でコメントを返してくれるわけです。

 

建築って自由なんやと。

 

どちらかといえば、建築家を目指しなさいという方針ではない大学だったので、建築家という存在に初めて触れて、その自由さに衝撃を受けました。打ち上げの席で、先輩たちが曽我部さんに「うちのホープです!」と冗談交じりで紹介してくれて、曽我部さんも「サイトウ君、ホープ期待しています!」とサインを書いてくれました。それは今も実家に飾っているのですが、曽我部さんはきっと覚えておられないでしょうけど、あの日、伺った建築についての話や言葉が励みになりました。

 

 

>中尾さんは?

 

 

◎ナカオ

だいたい似ていて、大学に入ったのも最初から建築がやりたくてではなくて、もともとモノを作るのが好きで、高校は理系、なら大学は工学部、となると車か、家か。どちかといえば家かな~と選んだ感じです。ものが作りたくて入ったので、最初から模型を作るのは好きでした。

 

3 回生の春に大学の先生から、北九州でワークショップをやっていて模型作りのスタッフを募集しているから手伝ってみないかと声をかけてもらいました。いざ手伝いに行ったら、ワークショップはほぼ終盤で、打ち上げに参加しに行った感じでした(笑)。その打ち上げの席でたまたま曽我部さんと席が隣になって、「面白いやつがいるんだ」と、『独立国家のつくりかた』や『0 円ハウス』の坂口恭平さんの話題になって、「調査と称してマンションの受水槽の中で一週間暮らしたらしく、受水槽が家になることを身をもって実証した」と話しているのを聞いて、建築家の考えることって自由で面白いなと思いました。

 

 

>なるほど~、お二人とも曽我部さんを通じて触れた建築家が生み出す「自由さ」がトリガーだったのですね。齋藤さんが建築学科に入った経緯とは?

 

 

◎サイトウ

子供のころ、近所の家が工事をしていて、その時に大工を見て格好いい!と憧れました。今から思えば鳶職人の服装なんですが、その鳶の服が格好よくて(笑)。小学校の最後の文集でも「将来は大工になる」とちゃんと書いてますし、大工になるために体を鍛えようと中学校では野球部にも入りました。そのまま、大工になるという目的に従って勉強はせずに…(笑)。高校三年生までずっと体を鍛えていました。中・高と野球部のキャプテンをつづけていたのでスポーツ推薦で建築学科へ入学、そして、二回生の設計課題で本田昌昭先生と出会いました。本田先生は歴史意匠が専門で、基本的に厳しい指導で有名なんですが、その時は褒めてくれたので印象に残っています。その後、曽我部さんとの出会いもあって、建築って自由にやっていいんやーと気付いて、設計が好きになりました。ゼミ選びも本田先生の人柄がすきだったので、迷わず選びました。ただ、本田研では特に設計課題が出るわけではなかったので、大学院を修了するまでひたすら学生コンペに取り組んでいました。アイディアを考えることが面白くてはまっていきました。

 

 

>>つづく ②STUDIO MOVE 誕生秘話