マンションスタジオ[神戸]

港町・神戸。

六甲山と海に囲まれた都市には、西洋と東洋の文化が交差し、独自の芸術や建築、生活様式が根付いてきました。本住戸はその25階。エレベーターを抜けた瞬間、閉ざされた廊下から解放される圧倒的なパノラマの“劇場”が広がります。

そこに広がるのは、ポートタワー、マリーナ、異人館街などの都市が描くアートピースたち。それらを切り取る大きな開口部は、部屋を都市のギャラリーと見立てるための“フレーム”です。

天井には、掘り込みのように折り上げられた立体的な陰影が漂い、素材のきめや奥行きが彫刻的な質感を生み出します。照明は空間全体を照らすものではなく、選ばれたアートやオブジェに焦点を当てる展示的構成に。この部屋では、住まいは背景であり、主役は“選び抜いた美”です。

そして、この“美”を象徴するのが、空間に配置される家具とオブジェたち。

神戸の土地性に縛られることなく、ミッドセンチュリーからモダン、ヴィンテージからアートピースまで、新旧・東西を横断した感性のマリアージュが展開されます。まるでマンションの一室が、世界の感性が交差するアーティストのスタジオであるかのように。

無機質でもない、ただのラグジュアリーでもない。素材の余白と構成美、そこに宿る色気──それが、“マンションスタジオ”という新たな美意識として、ここに立ち現れます。

2025|Hyogo