広島大学にある建設機器の製造・販売を行うコベルコ建機株式会社の学生が集う場所でもある研究室の改修となります。 クライアントが求めたのは、廊下から研究室の中が気軽に覗く事ができ、横長の窓から見通しよく景色が入ってくる開放的な研究室であること、また会社としての機密情報エリアと学生エリアを完全には区切らない方法で境界線を生み出してほしいという事でした。
そこで、完全に閉じるのではなく、認識としての境界線をまるで空間の中に存在する彫刻のように、産業資材であるアルミニウムにより構成したパーテションを実現させました。
アルミパーテションには、周辺の環境に対して鈍く反応し、柔らかに投影し、様々なシーンを生み出していきます。空間においては、極力シンプルな素材を用い、存在感のある明確な境界として存在していきます。また、横長の窓に対してシナ合板+畳により作られたベンチやカウンターを設けて、窓越しに研究や勉学に取り組む事が可能な快適な研究室となりました。
場所|広島県広島市鏡山
用途|大学研究室
構造|RC造
規模|60.83m2
施主|コベルコ建機株式会社
設計/監理|株式会社スタジオモブ・NORA ARCHITECTS・株式会社WAN
施工|MID DESIGN
写真|iruka studio ※一部ディテール撮影株式会社スタジオモブ