Kitchen-counter project

とある夫婦の住まいにおける、キッチンのデザインプロジェクト。
30角の木フレームと15mmの合板により小口や切断面をあえて見せる事により、構造体が表に現れるような組み方で構成しています。合理化、効率化という考えから規格化された建材を用いる事は一般的であり、建物からシステムキッチンまでカタログから決まった素材を選び、決まったフォルムの大小を選定する事になります。
私たちは、その最終的に建材を選定する時、建材=素材という視点へと移り、ある種一つの骨董品を拝見するように、裏側・小口・コーナー部あらゆる視点で確認を行います。素材を用いた設計を行う際、もともとこう使うだろうというような、既成概念が業界の一般解だとするならば、多角的で動的な視点を持つことは、使用できる限られた素材の可能性を広げる事になるのではないかと考えます。
「キッチンカウンター」という存在を、素材の組み合わせ、多角的な視点を持ったものとして、素材や組み方が表に主張する方法論をもって「素材の持つ多角的な視点を持った設計」という、ある種当たり前に行われるべきテーマに、真剣に向き合っていくことを目指します。

2015|Osaka

02 04