2022|Tokyo
東京の麻布のビルの高層階に位置するクリニックです。もともと、路面からは店舗の存在が分かりづらい立地ではありましたが、これを逆手にとって「エレベータが開いた瞬間にホテルに到着したような、高級感のある店舗にしてほしい」という要望をいただいていました。
また本プロジェクトの要件として、50坪という限られたスペースの中に、機能的な部屋を含む全10室が必要とされていたため、「狭さ」が最大の課題でした。限られたスペースを「最大限に動きのある空間」へと転換すべく、光と影、反射を効果的に取り入れて、狭い空間でも多様な視点が生まれるように計画しています。
廊下の先に突き当たる壁にはミラーを貼り、使用している木質の素材も反射性のあるものを選んでいます。また、待合室にはステンレスの繊維を用いたカーテンを設置して、動きのある空間にしました。「動き」を演出したことで多くの視点が生まれ、坪数以上の広がりを創出することができたのではないでしょうか。
場所|東京都港区麻布十番
用途|美容クリニック
クライアント|医療法人ELM
設計・監理|株式会社スタジオモブ
施工|株式会社土手工芸
撮影|exp 塩谷 淳
2022|Tokyo