Club in Nagarekawa

これまで西洋の高級感を想起しながらも、オリジナル空間を作り上げている歴史ある老舗のクラブとして大人が集う空間を作り上げてきたという事から、僕たちは” N E W C L A S S I C ” という思考により従来の良さとこれからの可能性について提案させていただきます。
例えば、2 0 0 1 年宇宙の旅という映画に出てくる、スタンリーキューブリックの作品のワンシーンを取り上げてみます。その空間では設定が、過去と未来という世界感の中で、壁に施されたデザインはクラシックでありながら、床はグリッドの光床、スクエアな彫刻的なオブジェによってどこか現代的な新しさが作られています。
また近年では、デザインモチーフとしては千鳥模様でありながら光の光沢感によって現代的な要素へと昇華しているなど、現代性の中にも、歴史的な背景を含んだ空間性がリバイバルしつつあります。
これらのコントラストのある空間性は、過去だけではない、これからのお店の在り方、変化する時代性の中で大切にすべき項目であると考えました。
老舗クラブとして、また空間における過去と未来の集約をここでは考えました。
広島厳島における鳥居を現代に置き換えた入り口や、万華鏡のようなボトルシェルフ、連続する西洋ボールトをシンプルな形態操作により現代的に、女性が美しく際立つ存在となるように、空間としての質の高さは与えつつもシンプルさを作り出すことがここでは重要だと考えました。

2017|Hiroshima

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