南京と語らう Vol.7 

19/10/22

さて、最終回です。

今、わたしは家具と触れ合うことが多く家具を知れば知るほど面白くて深くてどこまでも辿りつけなくて、一生勉強だな~と思うけど、おなじように、今、建築が(おそらく前よりも)すきになっています。もしかすると、その感覚は彼らとはまた違うかもしれないけど、めざす先に師匠となる人や建築や家具がどっしり構えていてくれることが、ありがたいです。

現在進行形で常に新しくパワーアップして一瞬前の自分よりも成長する。その積み重ねしかないのですが、そうやっていつか振り返って眺めた風景が美しかったら、いいな。

旅を終えたふたりの話を今度ゆっくり聞きいてみようと思います。

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① 南京の街

② 朝はモーニングからはじまる

③ 成果発表会

④ 五十嵐淳さんと、建酒談話

⑤ 水攻め

⑥ 弾丸建築ツアー

⑦ チリの建築家と磯崎新さん

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チリの建築家の作品

名前を忘れたが、僕も相方も気に入った作品。

そもそも案内してくれているメガンに「これ誰?」って聞いても「チリの建築家!」としか言ってなかったような。緑豊かな環境の中に、水平を意識した伸びやかな建築。別荘だろうか。ルーフトップに上がってみると、モネの睡蓮のような池を抽象化したような風景が広がっていた。全くと言っていいほど建築とは切り離された考え方だろうから理解はできないが、心地よさがあった。この感覚も見ていて許せる違和感であり、楽しいところでもある。

 

このエリアを建築群のプロジェクトをしないか?と提案した、偉大な日本の建築家磯崎新さんの作品。

あいにく中には入れなかったがこの施設群の拠点なのだろうか、これらの建築群を建てているのが、ルシュンという富豪が行っているというから驚きである。私設美術館としてここまでの建築家を集める中国の富豪は、日本とスケールがちがう。しかし、建てるだけ建ててどのようなメンテナンスをしているのだろうか。5年も建ってすでに建物は全体的にボロボロになりつつある。ぜひ維持されてほしい。

 

そして、ここでもずっと水を求めていた相方(笑)

だが今回ばかりは、売店で購入したキンキンに冷えた水に歩き疲れ果てた体が生き返る。

帰国前、メガンに連れられて行った台湾料理でもメガンに水を求めるものの、彼女は「コンビニの方が安いよ」「なんで?さっき飲んだでしょ?」と注文を拒絶。それでも「メガン、水は?」と聞くも最後には無視されるという始末 (笑)

少し寂しそうにしながらコンビニにも寄れず、結果空港で少し高い水を購入していました。どこまで行っても水を求め続けるスタンスは、この旅一番の想い出。

 

おしまい。