モブインターン 奮闘日記 

19/10/29

 

「世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦」より

 

少々、時をさかのぼりまして、令和元年葉月の終盤。

この春からインターンに来てくれている二人が久しぶりに再会。福岡事務所と広島事務所にて、それぞれ夏季研修を行いました。事前に「エントリーシート」ならぬ「自分年表」と「課題図書」を用意していましたので、わたしたちから彼らに訊きたいことに応えてもらう形式で各々自分と向き合いながら、思考をぐるぐる働かせながら、記述いただきました。

わたしたちの手元に届いたエントリーシートは、2つとして存在しない唯一無二な歴史。とても素敵な内容でした。

 

さて、両ボスからのお題は、どんなものだったのでしょうか。

 

〖 THEコンペ!〗 Presented by Nakao

5日間でアイディア出しから提案、そしてプレゼン作成まで、とにかくやりきること!

大永くんをリーダーに福岡⇔広島間でLINE・スカイプ・電話、とにかく使えるツールを全部駆使してコミュニケーションを図りながらそれぞれのアイディアを一つにまとめていく。

実はこの作業、おおよそ普段の仕事の進め方と同様で、物理的な距離を超えた領域で何を生み出せるかを体現してもらう。離れているからこそ、相手を思いやる気持ちを大切に、かける言葉を丁寧に、そして互いに上へ上へと昇華させていき、先に見える最高に楽しい世界を見てほしい。そんなメッセージが込められていました。おそらく、誰よりもコンペに参加したかったのはボスふたりであり、途中経過を見守り、投げかけたい言葉をぐっとこらえて、彼らが自分たちの足で登ってくることを両手を振って待ち望んでいたのだと思います。

結果は、残念ながら一次通過を果たすことができませんでしたが、まだまだ序章。これからが楽しみです。

 

広島事務所からは、これまた面白いお題が。

今、これを読んでくださっているみなさんにもぜひ考えて(チャンスがあれば実行してみて)いただきたい内容です。実際にお題を遂行したインターン生は、どんな「デザイン」をしたのでしょう。わたしだったら・・、うーん、ドキドキしながら躊躇しそう(笑)

 

〖 一万円レポート 〗 Presented by Saito

あなたには一万円が渡されます。

これから一週間「広島」という場所での過ごし方をデザインしてください。この一万円を自分のために使うもよし、誰かと過ごすもよし、誰かに使うもよし、お金と共にデザインするという行為自体に意味を感じます。

普段、一万円をどのような感覚で捉えているだろうか。

ここでのテーマは、一万円という「時間」を使うこと。レポートを最後に提出してもらいます。モブでの生活、それ以上にあなたの時間を有意義に使うために、インターン、オープンデスクとしてのあなたにとって「一万円」は、少額?それとも大金?あなたの感覚次第ですが、提供するものです。

すぐになくなるもの。割と大金。飲み代でなくなる。何か特別なときに使う。建築を見に行くときに使う。日用品でなくなる。ギャンブルで増やす。

実は考えてみたことがないのではないだろうか。僕はお金というものの存在を建築同様に考えたいと思っています。

さぁ、これから一週間で使い切ってください。

そのお金は、どのように変化し、価値を与え、あなたにとってデザインされるのか。意味を成す必要はないかもしれないし、感覚的なものなのかもしれない。楽しかった。少なかった。という感覚的なもの以上に論理的に捉えていただけると嬉しいです。あなたのこれからの価値や感覚というものが実は思考を働かせることで、大したものでもないものが非常に大きな価値や、思考へと繋がるかもしれない。

今、答えが出なくても、これから先、その意味や価値が高まるかもしれない。それは自分と向き合う時間でもあります。

一万円のデザイン。楽しみにしてます。