「これからは新しいことを発想できる右脳人間、しかも人柄が立派で、人間の幸せをいつも考えている右脳人間。全体を読めることがとても大事になってくるから、右脳の世界になる」
これはソニー創業者の一人である井深大さんの言葉です。今から30年以上も前だというから驚き。
当時、井深さんの著書を読んだ博報堂の元制作部長・高橋宣行さんは次のように話されていました。
「すでに右脳の時代になりロジックで解決できないことも、創造性で解決できることがたくさんあります。感性はデータを超えるのです。衝撃的な未来をつくってきたアップルのスティーブ・ジョブズ氏は、私たちが描けない未来を現実として見せてくれました。
何かを生み出すとき、まずはじめに想いがあります。感性です。右脳をもっともっと働き手にしましょう。右脳にがんばってもらいましょう。右脳は未来を読むセンサーなのですから」
アップルとスティーブ・ジョブズ。
そうだ。昔、さいとうくんも言ってたな。
「その時代の価値、一過性のものかもしれないし、永続的なものかもしれないかどうかは未来にならないと分からないけど、少なくとも一番最初に考えた人、先人は未来を変える力がある気がする。そのクリエイティブさを引き継ぐ人がいなければ、まさに単純に大量生産して、合理的なものの利便性しか価値基準を理解していないから、先人の『世の中を変える』という人間的思想は消えてしまって、多くの場合、終わってしまう。先人が生きつづけるには、根本の人間的な直観、未来の未来のそのまた未来までを、未来を通り越して未来見返すつもりで挑まないといけないね!」
あの時から一歩先の未来へやってきた今、その意味がすこし分かった気がします。
建築の巨匠たちも描く未来を想像して建築をつくり、都市をつくり、国家をつくっていたのかなと妄想を膨らませると、その大きな野望と志に今更ながら感動をしてしまいました。そうやって未来の積み重ねが歴史をつくり、次なるあたらしい未来へとつながっていく。それを創っていくのが、今、わたしたちなのです。
「僕らにとって設計やデザインという仕事は人生そのものだし、これからもいろんな仕事をしてみたいし、いろんな場所で活動していって、拠点をどんどん増やして日本全国、海外も含めて地球全体をつかって楽しんでいきたい。そんな未来のために、目の前のプロジェクトを丁寧に、今できる精一杯をぶつけていくしかない。全力で向き合っていきたい」
と、あっきーさんも改めて代表としての決意。
2018年12月 伊東豊雄氏設計|台中オペラハウスにて。
駅からタクシーで向かう途中、久々にその建築が現れるのが待ち遠しくて2人ともそわそわ。
出会った瞬間は思わず感嘆が声に漏れてました。
もう10年以上も前、建築をやろうと決めた学生時代から既にプロジェクトとして検討されていたこの空間性に、ようやく現実に出会うことができた感動と、建築とは何か、その空間と機能が必ずしも完璧に混ざり合う必要はなくて、どちらかがどちらかの拠り所として存在することも建築なのではないかと、新たに自由さを提言してくださってるような、そんな可能性にとても刺激をいただきました。
結局無駄なものを全部排除していくような合理主義的なものだけでなく、必要はないかもしれないけど、どこか余白のある無駄も許容していくようなそんな建築に魅力を感じるなーと。それはきっと遡れば生き方みたい話で、僕らのつくるものや仕事に対しての考え方、プライベートの過ごし方も含めて、そんな感覚を共有できる人たち共に、これからもチームとして頑張っていきたいと思います。
今日はインターン生が事務所にきてくれていて、家主が打合せで不在につき、留守番3人でコーヒー片手に語らいながら(ガガを聴きながら)同じ時間を感動を共有できる仲間がいるっていいな~と今日の出会いに感謝感謝。
次、また会える日まで、わたしもがんばろーっと!
本日は全力で鍋をつくります!コックさんと一緒に、えいえいおー!