今日は、スタッフ白坂さんのエピソード。
小説・演劇・音楽など、彼女独自の感性で世界を眺めている白坂さんに、最近観た映画のことを聞いてみました。
白坂さん|最近、映画館の鑑賞料が高くなったこともあって、映画館で観るべき作品は何かを厳選するようになりました。
-たしかにね(笑)
白坂さん|私はアマゾンプライムに入ってるんですが、割と早いスパンで最新映画が配信されるので、いよいよ厳選しますよね(笑)
-ちなみに、厳選基準ってあるの?
白坂さん|大音量と大画面を必要とするか、ですかね。迫力のある作品は、やっぱり映画館で観たいなーと思います。
-最近、観た映画は?
白坂さん|アマゾンプライムですけど、「前科者」を観ました。
-どんな内容なの?
白坂さん|仮釈放の人を保護士が経過観察するというストーリーです。
-保護士って、実在するのかな?
白坂さん|映画の設定もあるとは思うんですけど、おそらく実在するんだと思います。一応、公務員の管轄になるようですが、ボランティアみたいです。
-え、ボランティアなんだ。めっちゃいい人やん。
白坂さん|はい、いい人ですよね(笑)家族ではないし、ボランティアだからプロでもないし、誰でもなれるんだけど、同じ過ちを繰り返さないように更生するのを見守らなければならないという責任は大きい。
-絶妙な距離感だね。なかなか想像できないけど、もし白坂さんが何かのきっかけで保護士の依頼を受けたら、どうする?
白坂さん|うーん…。犯罪は絶対にしてはいけないことだけれど、犯罪者も何か理由があって、気づいたら手を出してしまったというのはあると思います。その理由が、他者が理解できるどうかは置いておいて。そういう意味では、その状況まで追い込んでしまった環境とか社会の仕組みとか、本人だけではどうにもならないことがある現実も事実だなと思いました。
-そうだねぇ。映画では、どんな経緯で保護士をやることになるの?
白坂さん|保護士の女性は、中学生のときに自分をかばった友人の父親が殺されてしまうという、犯罪に巻き込まれた過去を持っています。ある夜、公園で経過観察中の犯罪者と保護士とのやりとりを見かけて、少しでも更生できる手助けになるなら自分もやりたいというのが動機でした。
-なるほどね。
白坂さん|今は、近所付き合いとか人との関わりが昔と比べて薄くなっていますが、なんかもっとこう、社会の仕組みそのもので犯罪を減らせたらいいなと、改めて考えさせられた映画でした。