私たちが現在設計現場監理中であるスイッチバー梅田茶屋町店が
2017/01/21(土)にGRAND OPENします。
お施主さんに初めてスイッチバーを案内された時に感じた圧倒的な人の集約と、これまでのBARという居場所とは明らかに異なる密度で人々が会話を行い、地下の限られた空間をスタンディングバーというスタイルを取り、縦横無尽に人々が回遊している光景に圧倒された記憶があります。
このお店の特徴は何といってもスイッチャーというシステムを導入していることにあるのではないでしょうか。(http://switchbar.jp/)
スイッチャーとは人と人を繋げるコンシェルジュのようなシステムで、単なる飲食店のホールスタッフではなく、人の情報を探り、職業同士や趣味、人の好みなどに合わせてマッチングしていく仕組みとなります。
この仕組みはすごく日本的で、お店がヒットしている一助になっているように感じ、そこに空間的なヒントやお店の大きなあり方の提示をする上でのヒントだと感じました。
海外のBARであれば、お客さんが自ら他人に会話を行い、自ら行動していくオープンな性格であるけど、日本人のシャイな性格、また言い換えれば奥ゆかしい性格からあえて、スイッチャーという人同士をつなげる、「おもてなし」もまた楽しみの一つではないでしょうか。
BARにおいて唯一無二の存在であり続け、常に新しいことに挑戦していきたいという事から、僕たちは、その一点に焦点を絞り、BARなのにあえて圧倒的な日本的な要素により全体空間をつくり、海外の要素により崩すという方法によってここにしかない空間を生み出そうとスタートしました。
場所は梅田アーバンテラス茶屋町B棟3Fとなっており、北山孝二郎+K計画事務所による設計という事からも身が引き締まる緊張感を持って行いました。
設計を行う上で、この建物の特徴的な要素の一つである路地がEVを上がることで遮断されるのではなく、室内まで路地が拡張されるようなあり方もまた建物や環境に寄り添う手法であると考えました。
エントランスを入るとまず、このお店にはギャラリーと呼ばれる「路地または余白」が存在しています。
このギャラリーでは、イベントや広告など、時期に応じたディスプレイが催され、そこでお客さんが写真を撮れるなど、常に変化を可能とする路地のような豊かなスペースを備えています。
現代においては、SNSによる投稿などあらゆるフォトスポットを用意する必要もまた、お店を豊かな表情に広告されていく事に繋がると想定し、写真に納める事によって、「スイッチバーに来た!!」というシンボルはもちろんの事、お酒のグラス越しに見せる什器のディテールやアイテム、トリックデザインとコラボしたインパクトあるグラフィックやサインなどにも細かく設計、選定、時に大胆さが引き立つような方法を積極的に取り入れていきました。
まだまだ現場は最終追い込み中ですが最後まで、むしろお店がスタートしていくまで全力で基礎の部分を抑えていきたいと思います。
ここでは、みんなが笑顔に常に動き回り、会話が弾み、写真が撮りたくなるようそんなお店ができればと思います。
1/20(金)18時から2時までレセプションパーティが予定されていますので、興味のある方は下記にご連絡ください。
アドレス:saito@stmove.com
日時:2017年1月20日(金)18時〜2時
場所:〒530-0013 大阪府大阪市北区茶屋町15−22B棟3F(最寄り駅:JR大阪駅)
設計・監理:STUDIO MOVE(http://stmove.com/)
グラフィックデザイン:トリックデザイン
施工:株式会社イシマル
家具:E&Y(http://www.eandy.com/)
レセプションパーティー詳細ページ:(http://switchbar.jp/umeda/)