空間の中に、密度の異なる素材が共存する関係を設計します。それは、人にはあらゆる個性や存在感、カラーが存在する事に起因しており、カメラや紙面を通じて情報を発信する場所としてそこに存在する空間は建物の躯体としてのコンクリート、躯体の姿を生かしつつ、場ができる透明な床、物を撮影する台や作品やアートを展示する、自由に動かす事が可能な木の塊。世の中にはあらゆるものが存在する中で、建築材料として、無垢な材料をそのままの姿で用いる事でこの空間の純度は劇的に高まります。そのような無垢さ、素直さ、分かりやすさが、物の状態をトリミングした空間は、世の中に活躍する逸材を発信していく場として際立った異質な居場所になるのではないでしょうか。
場所|福岡市博多区住吉
用途|オフィス&スタジオ
構造|RC造
設計/監理|STUDIO MOVE