京都にあるホテルという場所について、現代における価値と京都の歴史を交えた上でのプログラムについて考えてみる事とした。
京都の生活は、ひと昔前は道中で、商売を行いご近所同士での井戸端会議が行われ、地域の人々が子供の面倒を見るという習慣があったとされている。
そこには、道という場所の余白が公共の場所として空間が存在していたと言える状況があったのではないか。近年多くのビルディングタイプが機能性や合理性により均質な空間を追求された結果、場所の固有性や特別感というもの、ましてや街の日常から乖離された場所となっている。
改めて、生活の延長について考える必要があるのではないか。
出来事の舞台となるような、社会の変化に対応しうる多様性を受け入れる器となるホテルであることが、建築の在り方を捉えなおす事が必要と考えた。
場所|京都府長岡京市
用途|Hotel
構造|RC造+木造(一部S造)
規模|地上5階
設計|OHA+MOVE 設計共同体
施工|株式会社リヴ