広島マツダ本社ビル改修|phase1

広島マツダの本社ビルが管理する医療クリニックが一堂に集うオフィスビルの共用部分の改修工事となります。
現在、整形外科、眼科、歯科医院、がん検診センター、皮膚科、呼吸器科などが在籍している状況であり、参画する医療機関が今後さらに増えること
かつて、広島マツダのショールームが入っていた事から、マツダブランドらしい医療クリニックビルとしての改修を行う事となりました。
医療クリニックとしての安心、清潔、落ち着きのある状態と、マツダの工業デザインとしての美しさを共存させる在り方として
ステンレス鏡面波板をオリジナルで制作し工業デザインとしての素材と、相反するように木質空間により竹林や森をイメージするような木の素材を
作る事により、工業製品を取り扱う会社のスピリッツを持った医療クリニックビルを生み出そうと考えました。
鏡面の波板は、光を美しく反射させ、床に光のラインを作り出すということ、また人々が行き交うたびに動きを生み出し、移ろいある空間とする事ができました。
トイレやブラウジングエリアでは、木質の通路を通り、なおかつ繊密に仕上げた木質扉を開けると居心地の良い音楽が流れる個室へと繋がっていきます。
治療後の女性の為パウダーコーナーでは、自身の顔がしっかり映るような女優照明を特注制作し美しい半プライベートな空間をつくり女性にも優しい医療ビルへと
生まれ変わる事ができました。
二期工事では30年広島の街を見守り続けた建物のファサードを一新するという計画であるため継続的に変化していき、今後数十年たっても色あせない魅力的なビルへと生まれ変わる事を目的としたプロジェクトです。
そこで働く社員と医療関係者がイキイキと働け、患者さんにも快適と感じてもらえるようなクリニックビルとなっていく事を望んでいます。

場所|広島市中区
用途|オフィス共用部
クライアント|株式会社広島マツダ
設計・監理|STUDIO MOVE Co.,Ltd
アートディレクター|UMA/design farm
写真|exp 塩谷 淳

2018|Hiroshima