熊本県の南阿蘇村に計画している別荘の新築プロジェクト。
阿蘇の曲がりくねった道を進む中で、計画地へのアプローチは一段と特別な空気感を漂わせていました。空にまっすぐ伸びた木々に囲まれた道は、まるで鳥居をくぐるような神聖さをもち、その光の向こう側には阿蘇五岳が連なる大らかな風景が広がっています。
私たちはこのような計画地において、建築物の建ち方自体を見直し、この壮大な風景に対しての開き方、自然にどう溶け込んでいくのか、より原始に近い空間構成が新しい建築を生み出すきっかけになるのではないかと考えました。
ここでは、個人の別荘という機能以上に、地域の人々が自由に集まって、自由に使って欲しいという想いから、それらを覆う建築的な外皮についても、周辺環境との調和を計りながらも、この村や地域の人々のシンボルとなるような居場所づくりを目指します。
場所|熊本県阿蘇郡南阿蘇村
用途|別荘
構造|RC造+S造
規模|地上1階・地下1階
設計|OHA+MOVE 設計共同体