Interview:株式会社ライナフ〈前編〉 

21/10/01

 

「もっと、居心地の良い場所へ。」をモットーに、テクノロジーとITの力で不動産に眠る価値を引きだすべく、前向きなチャレンジ精神と活力に溢れた企業。

インタビューを終えた今、私がライナフさんに抱く印象です。

2020年5月から始動したオフィス移転プロジェクトに設計者としてお声がけいただき、私たちもプロジェクトメンバーの一員として参加させていただきました。広島と東京という遠隔地でのコミュニケーションはSlack が中心。ライナフさんのSlack力がとても素晴らしく、このコミュニケーション力はどこからきているのか?という疑問からお話を伺いました。

今回、インタビューにご協力いただきましたのは、管理部部長の佐々木さん、管理部総務担当であり、本プロジェクトリーダーを務められた小田さん、そして営業部ながらマーケティングコミュニケーション課課長として広報も務められる伊勢さんの3名です。

 

株式会社ライナフ

住宅向けスマートロック「NinjaLockM」など、AI、IoTの最新技術を活用した不動産管理ソリューションを不動産業界向けに提供。オートロック付き物件における安全な置き配の普及を目指した「置き配 with Linough」を推し進める。東急住宅リース、Good不動産、工藤建設、BRI等、連携実績多数。オフィシャルサイト:https://linough.com/

 

左|管理部部長:佐々木さん 中|プロジェクトリーダー:小田さん 右|広報:伊勢さん

 

-プロジェクト進行中のSlack活用方法が本当にすごいなと思っていたのですが、いつもコミュニケーションはオンラインなのですか?

小田さん:もともと対面でのコミュニケーションとSlackが中心でした。移転前のオフィスは社員数の増加に伴い上下階の2フロアに拡張していたのですが、フロアが分かれたことによってチームのパフォーマンスが落ちてしまったという課題がありまして。次にオフィスを移転するときは、広いワンフロアに全員が集まれるようなオフライン中心の場所をつくりたいと思っていました。ですが、この移転プロジェクトがスタートした2020年5月はコロナ到来で日常も働き方も一変したときで、オフィスのあり方やコミュニケーションを再度考え直す必要がありました。

ー当初のコンセプトから大きく変更せざるを得なかったのですね。

佐々木さん:そうなんです。緊急事態宣言の発令で会社にくることができなくなり、在宅時間が増え、働き方そのものを見直さないといけなくて。だけど、家から出られない状況を無駄にはしたくない。みんなで模索しながら工夫しながら選択制リモートワークを導入し、リモートでも対面でも、その両方でも、パフォーマンスが最大限に発揮できるように整えていた時期だったので、これからの時代の働き方を見据えながらそれに合う空間を新オフィスで実現したいという方針になりました。

 

ライナフ新オフィスフリーアドレス制の新オフィス
オンライン会議用の個別ブース

 

-実際に新しいオフィス&新しい働き方で日々のプロジェクトを進めてみて、どうですか?

佐々木さん:もともと代表の滝沢や私の考えとして、人数が少ないチームで大きなことをチャレンジしていく場合に、一人一人のパフォーマンスを100%以上引き出していかないといけない時には、顔を合わせてやった方がいいよねというところが結構強くて。本来はリモートワークを積極的に導入するタイプの企業ではないのですが、強制的にやらざるを得ない状況になってみると、思った以上に上手くいっているように感じます。もちろん、メリット・デメリットありますが、工夫しながら運用していくなかで全員が集まらないとできないことは意外と少ないかもしれません。結果的に、いいタイミングで切り替えられたかなと。

小田さん:そうですね。タイミング的には本当によかったですね。

 

 

小田さんは、2016年に入社されたそうですが、きっかけはその半年前に入社した前職のスタッフからちょっと手伝ってほしいというお願いでした。週2回のパートからはじまったそうですが、佐々木さんの思惑もあってかあれよあれよと担当業務が増え、気づけば2019年に正社員として仲間入りしていたそうです。そして翌年2020年には、この移転プロジェクトのリーダーを任されることに。

 

佐々木さん:予算だけ渡して、あとは丸投げです(笑)

-丸投げ!?

佐々木さん:はい(笑)小田さんはみんなをまとめる能力が非常に長けていて、それは特殊能力だと思うのですが、彼女だったら大丈夫だと安心してお任せしました。

-物件もひとりで決めちゃったんですか?

小田さん:いえいえ、さすがにそこは滝沢も含めて一緒に(笑)

 

 

佐々木さん:今回チャレンジだなと思ったのが、メンバーを有志で募ったことですね。いろんな部署の声を聞くというのはとてもいいことの反面、声が多すぎて収集がつかない可能性があったり、スケジュール面でも不確定要素として露出してしまい、進行が難しくなると思うのですが、小田さんからぜひやらせてほしいと申し出がありまして。

小田さん:過去数回の移転では内装計画も含め全部自分たちでやっていたので、役割分担を指名してその人に直接お願いする方法をとっていました。だけど今回は外部との協同設計だったので、社内プロジェクトとして「自分もやりたい!」と手を挙げてくれる有志と一緒に進めていきたかったんです。

-「みんなで一緒につくりたい」という想いが伝わってくる言葉です。

小田さん:移転プロジェクトを動かしていこうというちょっと手前に(2020年5月くらいだったかな)コーポレートブランドのリニューアルがありました。その際に社内ワークショップをやっていて、もっとこういう風にやっていきたい、こういうことを改革していきたいと、会社のことを自分事に考えている人が多くて、そう思ってくれている人を移転プロジェクトに巻き込んでいければいいなと。

-素敵な流れですね。

小田さん:振り返ってみると、そうですね。その時はただただ目の前のことに必死でした(笑)

伊勢さん:「ブランディングを新しくしました」といっても、やっぱり社員一人一人へ浸透していくのは簡単ではないと思います。どうしたらいいのかなと考えたときに、会社のことを自分事として考える時間を設けてみては?というところで、ワークショップを開催しました。その延長線上に移転プロジェクトがあって、プロジェクトメンバー自身がブランディングを考えいくという視点と、それをみなさんにも感じてもらえるにはどうすればいいのかという視点が交差して、具体的にはデスクの形をロゴマーク「L」をモチーフに制作したり、右肩上がりのデザインを建具に取り入れてみたり。その過程を共有できたことがとても有意義だったと思います。

 

 

伊勢さん:リモートワークになってしまうと「ライナフって何だっけ」ということに意識的に触れないと、触れずに済んでしまうと思うんです。だから、ときどきでもオフィスに来たときにそれを感じてもらえる場所になってほしいなと。

 

ライナフさんのお話を聞いていると、自分のことも会社のことも仲間のことも同じように大事に考えていることがすごく伝わってきます。「ライナフ」の原点がオフィスの中にしっかりと存在していて、それを空間として誕生させるお手伝いをさせていただけたことが何よりも嬉しいなと感じることができました。インタビュー後編では、ライナフさんの未来物語をお届けします。

 

>後編