SWITCH BAR in Umeda Higashidori

茶屋町のスイッチバーとの連携をはかり、スイッチバーの世界観、舞台感、エンターテイメント性を重視した設計を行いました。
ここでは 視覚的な効果について思考し、スイッチバーという場所をある種「舞台」と捉え、人々がこの場所に居る事が日常でありながらも特別感を感じられるような演出がしたいと思いました。

梅田東通り商店街の一角に位置する計画建物は、古くから商店を支え、規模を拡大させようと増築を重ねた建物でした。取り壊されることなく守られ続けた建物であるがゆえに、店舗としては近年新築されるものよりも天井の低さが際立っており、塗装の後や年月によるダメージにより、とてもきれいな状態ではありませんでした。
そこで、手法としては既存を生かす場所を限定し、既存のマテリアルとそこに挿入するマテリアルの関係性、装飾と空間について、天井の低さを生かしながらも奥行き感や、空間内を探索できるような仕掛けを作る事により、天井の低さを利用した空間の広がりを生み出そうと計画が始まりました。
エントランスフロアでは、プランの中心に場をつくり、壁柱の連続により円形劇場のような空間としました。視覚的な操作を与える事ができ、壁がある事で死角をつくり、壁を抜けるとまた空間が現れる、そのような探索できるような、空間演出としました。

上階へのアプローチでは、 部屋の中心にシンボルとなるボトルシェルフとカウンターとシャンデリアをミックスしたような居場所を計画しました。無数に吊られた電球がミラーの効果によりさらなる奥行き感と賑わいをつくることができました。

求められる厨房や、トイレなのどの機能は、外側に計画する事で「中心」が広がります。そうすることで、まるで外から中心の賑わいを眺めるような関係性が生まれます。そこでは人々があらゆる情報交換を行い、出会いの機会を得るきっかけとなる事を意識しています。

365日イベントを起こすというコンセプトであるスイッチバーの性質が空間と絡み合うようにさらなる活気が増すような場所になっていくと想像しています。

場所|大阪市北区堂山町
用途|飲食店
構造|RC造+鉄骨
規模|241.875m2
施主・サイン|株式会社トリックデザイン
設計/監理|STUDIO MOVE
施工|株式会社土手工芸
写真|exp 塩谷 淳

2017|Osaka